お疲れ様3点セット

 久しぶりにエントリーしようと午前中かけてせっせと書き込んでいたのに、漢字の変換を探してキーをポンと押したら全て消えてしまった。大量の文字はどこに行ったのか。しかも覚えてもいないという有様に呆然とするばかりであった。突発性の健忘である。順調に歳をとっている。

 ふてくされていてもしょうがないので、この際、お疲れ様の3点セットで気分を変えることとする。

 

 まずは波の音と共にやわらかな声で心をなだめよう。小野リサの歌う「Manoa」。『Bossa Hula Nova』からである。天然自然の消炎効果のある声。大きな声なんか出ないけどそれでいいのだ。声というのは本当に大事である。人の本質を現すのだと思うくらいだ。たとえどんなに売れている歌手でも声を聴いただけで勘弁してくれと言いたくなる場合がある。小野リサは生まれながらのボサ・ノヴァにぴたりの声の持ち主。それにハワイ風味が重なって快適音楽の提供である。 

 

 

  Manoa とはハワイオアフ島東部にある谷の名前のようだが、ハワイはおろか日本列島を一歩も出たことのない身としてはさぞや良いところであろうと想像するしかない。でも、マノアの滝の写真があったのでそれをいただいて涼むことにする。これが2点目。

 

 

  大きさは分からないが立派な滝だ。なんとなく我がふるさと由利の地の奥座敷「石沢峡」を思わせる。ハワイまで行かなくてもよさそうだ。

 

 そして、お疲れ様3点目は、ホセ・ルイス・ゴンザレスというギター界の大名人の奏でる「エストレリータ」。タイトルの意味は「小さな星」。メキシコの作曲家ポンセの作品である。1914年にこの楽譜を出版したとき著作権の登録をしなかったため、世界中に広まったのに作曲者ポンセには著作権収入が一銭もなかったというかわいそうな話がある。この曲の持つ切なさも一入である。

 ホセ・ルイス・ゴンザレスセゴビアが美しい音を出したいならホセに聞けと言ったという、歌心と音の美しさでは並ぶものなしとされたギタリスト。

 おつかれさまでした。