2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『赤い風船』アルベール・ラモリス監督作品

1956年のフランス映画。「大空の映画監督」アルベール・ラモリスの劇映画第3作で36分の短編。セリフはほんの少ししかないけれど、第29回アカデミー賞で脚本賞を受賞のほか、第9回カンヌ国際映画祭でもパルム・ドールを受賞した。 パリに住むパスカ…

シューベルト:ピアノソナタ変ロ長調 D.V.960  第二楽章

先のエントリーで登場したルービンシュタインの弾くシューベルト遺作のソナタ第2楽章Andante sostenuto。没年である1828年9月の作となっている。11月19日が命日。

『楽興の時』大久保喬樹(1977年音楽之友社)

著者は昭和21年生まれの比較文学の研究者。25歳秋から27歳夏までのフランス留学の間に触れた音楽のことを書き綴ったもの。出版された昭和52年は私が働き始めて数年目、未だ混沌たる自分の有様に戸惑う頃であった。 書名に導かれて読み始め、すぐに思…

想像の美術館

日本画です。ずいぶん昔のこと、京都と東京の両国立近代美術館で出会い、我が心の「想像の美術館」に収蔵した作品でした。 徳岡神泉 『仔鹿』 横山操 『塔』

鳥海山を見るとき

かつて、長野県のある高校の校長で「常念校長」とあだ名された人物がいたという。全校集会の度に生徒の前で発するのはただ一言「常念を見よ」。そして講堂から望む常念岳をぴたりと指差し降壇する。しかし、それだけで生徒たちは何事かを感じた。秋田県沿岸…