2013-01-01から1年間の記事一覧
FC2に引っ越してくる前に滞在していた古巣のイザブログが今月で店じまいとなるので、ちょっと挨拶をエントリーした。以下、それを転載。 あらためて、こちらのブログをよろしくお願いいたします。 **************************…
雪国の住人は毎日の除雪やら屋根の雪下ろしはもちろんのこと、諸々の難儀で疲れ果て、「うんざりだー、あとたくさんだー」とつい口に出してしまう。それが毎年の習いである。ところが、それでいて雪の季節が到来すると結構いそいそとなったりもするから不思…
昨日今日と雪の空。風も負けじと吹いております。しばらく厳しい季節が続きます。太陽の黒点の活動が弱まっているとの観測もあり、地球は冷えのサイクルに向かっていくのでしょうか。エネルギー問題がますます深刻になりそうです。あこがれの自然エネルギー…
ベートーヴェンというとなぜか音楽界に聳える岩山のようなイメージになる。音楽室の壁に連なる肖像画の中でも一際気むずかしそうなあのライオン顔のせいだろうか。力を抜いて、"Hi, L.V !!" とでも呼べばなんとなくウエストコーストのミュージシャン風にも聞…
総統閣下の怒りの場面を使って、こともあろうにこんな話に仕立て上げています。近年の話題の映画であり題材がシリアスなものだったので、こんな風に取り上げるのは何たる不謹慎と御怒りの方もおられるかもしれない。よろずのことに真面目な方々はすぐに学問…
前の記事エントリーから2週間が経ってしまった。冬眠に入ったかあるいは気絶したかのような空白の期間が生じたが、こちらの有様とは関わりなく暦は着々とめぐり滞りなく12月になったようだ。世間はクリスマスシーズンに入り、近所の地元資本スーパーの前…
「映画雑感」、寺田寅彦の随筆である。ほう、博士は映画のことも書いてるのかと覗いてみたら片手間どころでなかった。そして、さらに昭和初期の映画事情の豊かなことに驚かされた。邦画・洋画、劇映画、記録映画、音楽映画、縦横無尽の攻めっぷりの寺田博士…
「Everything Happens To Me」をバリー・ハリスが弾いている。始まりを聴くとちょっとびっくり。あれ?とも思うのではないか。拍子があるのかないのか、ポツリポツリ、あっち行ったり、低音をでんっと鳴らしたり、たりらりらりと転がしてみたりの探り弾きみ…
「バディネリ」、我が国ではBadinerie の英語読みで呼ばれている。御存知バッハの管弦楽組曲第2番の終曲である。その名の通り、けっこうオーケストラで盛大に演奏されてきたが、本来はこじんまりとした編成で、ヴァイオリンの第1と第2、それにヴィオラと…
ピアノは両手で弾くのが一般。山下洋輔式フリージャズの「肘打ち」や「拳ばしばし」「ピアノに火付け」は例外的奏法であって、普通は人間的に合わせて10本の指で行儀よく弾く。それでことは丸く収まるのである。しかし、この人を見よ。ライオネル・ハンプ…
ここ数日コーヒーを飲まないでいるのが残念である。格別願を懸けた訳でもないし、日頃の分量だって日に精々2杯か3杯だから依存症と言うほどでもないのだが、ちょっと「刺激物」を避けましょうという状態が必要だったので不本意ながらである。代わりに薬局…
秋の夜は、とくれば一人静かに酒を酌むというのが常道。そうでなければ音楽をしみじみと味わいたい。幸いにそれ応えてくれる音楽がある。夜の想いの曲と訳されたノクターンの数々だ。ノクターン、ノクチュルヌ、ノットゥルノ、夜想曲と言い方は様々だが、そ…
ハーモニカでジャズというと正統にあらずの扱いかもしれない。いやこの楽器自体が必ずしも正当に評価されているとは言えないところもある。マイナーで簡便な楽器だと思われているようだ。記憶を辿ると小学校1年生でまず持たされたのがハーモニカだ。正直あ…
トゥーツ・シールマンスのハーモニカで「この素晴らしき世界」である。演奏も心に沁みるシールマンスならではの味わいなのだが、この動画、スライドショーになっている写真が興味深い。有名な動物学者が続々と登場しているのをはじめ、種類の異なる動物たち…
ピアノの曲に「四季」という12曲からなる作品がある。副題が「12の性格的描写」。チャイコフスキーが35・6歳の頃の作品だ。音楽雑誌の企画で依頼され、毎月の季節感をうたったロシアの詩人の作品と、その性格を描写したピアノ曲とのコラボレーション…
イザブログの終了に伴い引っ越し先を探していたが、方々検討しているうちにFC2が対応を始めた。待ってましたと渡りに船でここに落ち着くことができた。なんといってもデータ引っ越しの対応が簡単で大助かり。画像はもとよりYouTubeの動画もレイアウトもくず…
"Andante" というとイタリア語の音楽用語の一つで速度を表すことになっている。音楽の時間に、「歩く速さ」で演奏しなさいという意味です、と教わるので「ほう歩く速さね、分かりやした先生」となる。でも、歩く速さってどれくらいなん?と尋ねても多分「人…
今日の夕焼けは素晴らしかった。なにしろ久し振りの休みとあって昼寝をむさぼり、目が覚めたら午後の4時半である。あらもったいないなやと起きてうろうろする間に日が暮れてきた。外を見ると空が夕化粧。傾く日を浴びて輝く周りのビル、西を見れば雲が茜色…
日曜日の夕方は明日の仕事が気になりだしてそこはかとなく憂いを帯びてくるのだが、今日は違った。再び天然舞茸の到来である。先日のものを遥かに凌駕する素晴らしい大物。母校の応援歌にある「かの群小を凌駕して・・・勝ちにけり」そのものである。舞茸ハ…
去年の今頃、神奈川県立近代美術館で始まった展覧会だった。ネットで何かの検索をしていてポンと出くわした絵が「ほう、これはこれは!」というもので「、あ、これ観たいなあ」と思ったのだった。 題は「朱の仏」とあった。いい絵だなあとしばし沈黙。 小野…
フランスのジャズ・ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリの奏でる「枯葉」。元来シャンソンのこの曲を見事にジャズに変貌させている。この曲の名演は数多くあるがその中でも逸品といえる。なにより幸福感が溢れているのがいい。大好きな演奏だ。まるで…
春にはタケノコ採りの翁となる某氏、秋はキノコ採りの山男となる。ありがたいことに、つい先ほど初物の舞茸を届けてくれた。山からの直行である。「なに少しばかりだ・・・」とさりげないが、箱にかぶせた覆いを取ると立派な天然舞茸が顔を出した。受け取る…
今朝からにわか雨が何度か降って、予報とはかなり違ったぞ。気象台とお天道様は意見が合わないようだ。レーダー画像ではちっぽけな雲がやってくるだけなのに、降るとなると一人前の雨であった。曇って大きいのですね。そういえばこれが九月の雨だったか、お…
今夜は仲秋の名月。こんなにきれいに晴れた、それだけで何かありがたい感じがしてくる。いいことがありそうな。ものみな治まりますようにと願う気持ちが湧いてくる。月の光は静かに静かに降り注ぐ。 十五夜にちなんでということで「How High the Moon」。エ…
原題は「Stella by Starlight」。ビクター・ヤングが映画『呪いの家』のために作曲し、ジャズのスタンダードナンバーとなっている。あまり上等そうでないタイトルの映画だが、なにしろ1944年の作品だからお目にかかる機会はなかった。出来映えはどうなんでし…
メイン・タイトルがこの音楽で始まる。作曲はラロ・シフリン。クールでハード、実にうまいものだ。スパイ大作戦もだしね。 そして有名なカーチェイス・シーン。これがすごい。スタントなしでマックィーン本人の運転である。車は1968年型Ford Mustang GT‐390 …
3月に末に始めたこのブログ、半年経ったらイザ!の大家さんから退去せよとの通告である。親会社になんぞプレッシャーでもあったのだろうかと邪推もしてしまう。それにしてもせっかくYoutubeの埋め込みも覚えたのに。まことに残念である。なんといっても見苦…
ジャズのスタンダード・ナンバーのタイトルである。原題は「I Can't Get Started」で1935年の曲。それを「言い出しかねて」と訳し、以後定着している。いかにも日本人好みの切なさを身にまとった題ではあるが、意訳というより誤訳だとの指摘もある。もとは歌…
これはアンリ・マティス(1869~1954)の切り絵作品。「イカロス」と題されている。主題としては墜落するイカロスである。様々な画家が描いているギリシア神話に基づく題材であるが、マティスの場合、悲劇的というよりは、その色と形の主張がまず目に飛び込…
アンドレ・プレヴィンがピアノを弾きながら指揮もするところ。モーツアルトの「ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K491」です。オーケストラはイギリスのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。プレヴインは1985年から1992年まで音楽監督や首席指揮者を務めている。…