美術

この展覧会観たかった

去年の今頃、神奈川県立近代美術館で始まった展覧会だった。ネットで何かの検索をしていてポンと出くわした絵が「ほう、これはこれは!」というもので「、あ、これ観たいなあ」と思ったのだった。 題は「朱の仏」とあった。いい絵だなあとしばし沈黙。 小野…

マティスの「JAZZ」

これはアンリ・マティス(1869~1954)の切り絵作品。「イカロス」と題されている。主題としては墜落するイカロスである。様々な画家が描いているギリシア神話に基づく題材であるが、マティスの場合、悲劇的というよりは、その色と形の主張がまず目に飛び込…

長谷川潾二郎『猫』

長谷川家の猫「タロー」くん、至福の時である。 長谷川潾二郎の作品は小品が多く、しかも非常に遅筆であったという。目の前の対象を、部分からじっくりと一筆ずつ確かめながら描くためなかなか完成しなかった。中でもこの『猫』は特別に時間がかかっている…

有元利夫 『花咲く頃』

秋田駅から西に歩いておよそ5分、蓮の浮かぶ堀を過ぎて小さな橋を渡ると、緩やかな坂道が現れる。上るとそこが千秋公園。常陸の国から転封となった佐竹義宣が神明山に築いた久保田城の址である。その二の丸広場脇にあるのが佐竹史料館というこじんまりとし…

想像の美術館

日本画です。ずいぶん昔のこと、京都と東京の両国立近代美術館で出会い、我が心の「想像の美術館」に収蔵した作品でした。 徳岡神泉 『仔鹿』 横山操 『塔』