2020-01-01から1年間の記事一覧

枯葉

同じ言葉でも人によって思うことは違う。「枯葉」と聞いて思い浮かべるのが 落ち葉焚きの焼き芋の人もいるだろうし、すっかり葉の落ちた街路樹の下を歩く 時のカサコソという音を思いだす人もいるだろう。ワタシなんぞは広場で落ち葉 を集めてこんもりと山に…

11月が去っていく

今日は11月最終日。天気もまことに暗ーい感じでシトシト雨が降っている。外を 眺めては、ふーむ・・まるで北ドイツのようではないか、などと呟くのである。 行ったこともないのに。まあそんな感じに日の光に乏しい今日が霜月の晦日。 何となく気持ちにも影が…

この第九に涙す

2000年5月1日、ベルリンフィルハーモニーのヨーロッパコンサートのライヴで ある。 指揮はClaudio Abbado。ベルリンフィルの創立を記念して始まったというヨー ロッパコンサート、10年目のこの年は本拠地での開催。この第九にはスウェーデン の合唱団を招い…

チューバはエライ

楽器の変遷を見るとよくもまあこんなに様々なものを作り出してきた ものだなあと思う。とりわけ低音域楽器をより低く、の探求の頑張りっ ぷりには驚きさえ覚える。高い音の方にとは違ったなんらかの思い入れ が人間にはあったのか、あるいは今もあるのか、そ…

フリューゲルホーンの魅力、そしてセルゲイ・ナカリャコフとの遭遇

昨夜は日付が変わらないうちに記事を上げようと焦ってしまい、少々 物足りないままに片づけてしまった。なにが物足りないのかと言うと、 それはフリューゲルホーンのこと。フリューゲルホルンと呼ばれるのを よく聞くのだが何となく「ホーン」という方がこの…

寒中お見舞いと申し上げたいところなれど

本日1月20日は二十四節気によれば「大寒」とある。わが幼少の頃、 これをなんと「おおさむ」と読んでいたのである。小寒は、当然こさむ である。「おおさむこさむ」と歌にもあるから何の不思議もなかった。 恥ずかしい。無知の知を知るとは衝撃と赤面を伴…

風船をもらったら昔の映画を思い出した

初詣は近くの勝平神社に参拝が習慣である。町内ではないが、歩いて 程よい距離にある。道々いくつかあるお寺の掲示などを冷やかしながら 行くのも元日のルーティンである。 いかにもささやかな佇まいの勝平神社であるが、住民の日々の営みを 見守ってくれる…

ユトレヒト 室内楽で 年が暮れ

題してInternational Chamber Music Festival Utrecht 2019である。 12月の27日から30日までの4日間オランダのユトレヒトで開かれた。 5年ばかり夏の開催で続けていたのをこの年末年始のシーズンに戻した のだそうだ。毎年ゲストプログラマーを呼んでいるの…

小さな旅、ルパン三世、大野雄二&ジャズ

なんかこうして三つほど並べるとタイトルっぽくなるので便利である。 とはいえどっちみち暇ネタのよしなしごと、どうぞ御用とお急ぎでない 方はお立ち寄りください。 小さな旅。言うまでもなくこれはNHKの番組名で日曜日の朝8時から 放映されている。1983年4…

春よ来い 早く来い 新春招福の願いと併せて

一夜明けてお正月となりました。招福の願いを込めて迎えた元日であります。 新春とは言うものの「今日も昨日も雪の空」の秋田ですから、この「春」は 特別な文字で目に映ります。私共雪国の者には一種の幻めいた不思議な感慨 をもたらす言葉であり、春よ来い…