プレヴィン その2

 アンドレ・プレヴィンがピアノを弾きながら指揮もするところ。モーツアルトの「ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K491」です。オーケストラはイギリスのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。プレヴインは1985年から1992年まで音楽監督や首席指揮者を務めている。この動画は、その頃のもので、1991年ウィーンシェーンブルン宮殿でのライヴである。

 ピアノが実に見事で、プレヴィンがよい音楽環境で正統的に育ったというのがよく分かる。自作のカデンツァが自由で生き生きしていい。それにしてもこれだけのコントロールのきいたピアノの腕を維持するのにいったいいつ練習してるのでしょうかね。並はずれた才能なのは当然だろうけれど蓄積の時間の違いなのだろうか。本当に質の高い修練の時間があったのだろうなあと感心するほかない。文化の土壌の奥深さ、たいしたものです。

 そして、やっぱりモーツァルトはタダ者にあらずと思う。