天然舞茸が到来

 春にはタケノコ採りの翁となる某氏、秋はキノコ採りの山男となる。ありがたいことに、つい先ほど初物の舞茸を届けてくれた。山からの直行である。「なに少しばかりだ・・・」とさりげないが、箱にかぶせた覆いを取ると立派な天然茸が顔を出した。受け取るとずしりと重い。香りが立ち思わず「なんとなんと」と声が出る。こいつで一杯が待ち遠しい。

 朝夕の冷え込み具合がちょうどよかったらしく、うまいこと当たりであったという。秋田ならではの山の恵みである。

 人一倍ストレスの多い仕事の某氏、春と秋の週末の山歩きを何よりも楽しみにしている。とりわけ、茸狙いのキノコのシーズンは早く来い来いである。マラソンもする男だから体力に不足はない。田沢湖ラソンが終われば、それはキノコの始まりの合図だ。山の申し子である友達と共に、鼻息も荒くいでたちを整え、イザとばかりに森に分け入り戦略戦術を駆使して手にする獲物である。そのおすそ分け、ゴチニナリマス。酒だ酒だと気もそぞろ。どうやって食べよかな。