五月らしく

 少しは気持ちを晴れやかにと歌を少々。

 

 時々、無性に聴きたくなるのが「When  You're  Smiling」。「君の笑顔はまるで陽の光が差し込むよう、君が微笑めば世界中が微笑むよ、だからね、お願いだよ」という歌詞は日本語にするとちょっとくすぐったいがアメリカ人はどうなんだろう。でも、まあそういう気持ちは歌だと恥ずかしがらないで出せるのかも。

 探すとユーチューブはまことに便利。手持ちのCD「Sinatra's  Swingin'  Session!  And  More」収録のが歌詞付きでアップされていた。フランク・シナトラが、名人ネルソン・リドルのアレンジと指揮のビッグバンドに乗って、実に心地よいテンポとサウンドで歌う。こういうのを聴くとショービジネスの伝統と実力、蓄積の底知れなさに「これは敵わないなあ」と脱帽である。

 

 

 もうひとつ、これはビリー・ホリデイが歌った1938年の録音。これはメンバーが凄い。ピアノがテディ・ウイルソン、ギターがフレディ・グリーン。そして、ハッピーなソロを聴かせるテナーサックスがレスター・ヤングである。彼は、ビリー・ホリデイに「レディ・ディ」とあだ名を付けた張本人。お返しに彼女はレスターを「プレジデント」と呼んだ。やがて皆はそれを縮めて「プレス」と呼ぶようになったらしい。アメリカで一番偉い男だからだという。

 この時代、スイング・ジャズが世界を席巻していったのも分かるような気がする。幸福感ってだいじだからなあ。

 

 

  幸福感と言えばこの人のこの歌。

 「サッチモ」ことルイ・アームストロングの「What  Wonderful  World」。終わりの「Oh, yeah!」がいいなあ。つい、一緒に言いたくなる。