「スターダスト」その2

 ナット・キング・コールの歌で。この声と発音の明快さはなんともいえない心地よさで包んでくれるではないか。抑えた中にもにじみ出る切なさがいい。男のスターダスト代表。

 

 

 一方、女性歌手となると代表は?この歌の場合、これは難しい。上手な歌手がひしめく中で、ジョー・スタッフォードサラ・ヴォーンなどとなると相当性根が深そうでちょっと胸に応えるところもあるから、ここは敢えてドリス・デイではどうか。良き時代のアメリカならではのアメリカンガールのイメージで。さすがは「ケ・セラ・セラ」のドリス・デイ。明るく「どんとこい」の歌いっぷりである。未練たらしさの欠片もなく、これを聴けばホーギー君もドロシー嬢の残像とお別れできるかもしれない。梅雨明けの空のような笑顔で歌って見事にいい感じ。気を取り直して頑張るか・・・となれる。

 なお、ドリス・デイまだ御存命の様子。89歳ですぞ。