音が語る

何年かぶりの大雪でひどいことに。特に県南部は暮れから毎日の雪との格闘で

まさに災害。疲労困憊だ。そうこうするうちにわが方面でもドカンときました。

暴風雪で広範囲の停電、風が収まっても雪は続く。黙ってのっそりと積もって

いく。文字通り見る見るうちに何もかもが埋まっていく。美しいがオソロシイ。

という訳で二日ばかり家に足止め状態だった。その間動かせずにいた車を今日

は掘り出しました。50センチ以上ですかね。すっぽりと雪中貯蔵である。

 

屋根にものっそり四方は窓まで埋もれている。まずどこから手を付けるべきか

と攻め口を検討。と言ってもなにしろどかした雪の遣り場がない・・・・という

次第で、あとはもう覚悟を決めてひたすらラッセルと積み上げに精進。無我の

境地に至る。なので以下略。何はともあれ作戦終了。ホッカホカの体で買い出し

にGOとなった。心無しか行き交う車が少ない。ふむ人々も除雪に勤しんでおる

のだなと連帯感に胸を熱くするのであった。これが雪国の日常。

 

さて、コロナだ自然災害だとロクでもないことに追いまくられて一向に気が晴れ

ないのではあるが、なんてったってニュー・イヤーですからね、気持ちを立て直

さなければ。「待て、而して希望せよ」とモンテ・クリスト伯爵も言っとります。

 

ヨー・ヨー・マが1月1日にアップしたこの動画。彼が選んで演奏したバッハに

託したものは何か。それはおそらく「持続、エネルギー、希望、信頼」を今こそ

取り戻そう大切にしようといったメッセージだろうと思う。動画に添えられた文

も転載するが、下手な訳で主旨を損なうといけないから原文のままとする。音楽

はまさに「言葉なくして語る」ものなのだなあと改めて思う。また、その意図を

言葉にするとき、それが演奏と肌合いを同じくするものになっているという所に

誠実さあるいは真情というものが出るのだなあと感じる。演奏と言葉とその両方

に触れてなんというか感謝の念を覚えたのでした。

 

  We usually start the year quietly. But this year we need energy. We need everybody’s

 energy to rebuild and to move forward. We need to commit to fighting for a world that

  allows for everyone to be healthy and to thrive. On this New Year’s Day, I hope that this

  musical flow of energy charges you to move, to act, and to feel common purpose.

  Happy new year to you all.

 


Prelude to Cello Suite No. 6 in D Major, J.S. Bach #songsofhope

そしてこれはヨー・ヨー・マが #songsofcomfort という昨年からのプロジェクト

の一環として投稿している一連の動画の一つ。他にもたくさんあるのだがここ

では「愛の挨拶」と「オーヴァー・ザ・レインボウ」を上げてみる。


#SongsOfComfort: "Salut d'Amour" by Edward Elgar

 


Yo-Yo Ma, Kathryn Stott - Over the Rainbow (Official Video)

 ヨー・ヨー・マもいいおじいちゃんになってきましたな。65歳だもんな。

でもこの衰えぬ情熱、歌の心、偉いものです。皆さん頑張りましょう。